お知らせ

令和元年度修了式の日

2020年03月26日

ぬ

 令和元年度は、2月28日の学年末テストを最後に臨時休業になりました。世界的に感染している新型コロナウィルス感染拡大防止のため、修了式もなく、明日から、春休みに入ります。生徒が来ない学校でも桜は満開になり春を満喫しているように見えます。保護者の皆様には、様々な急な対応に応じていただきありがとうございました。

 終了式で話そうとしていた式辞を掲載して今年度のまとめとさせていただきます。

 幻の修了式式辞
 修了式は中止になりましたので文書で渡します。
 1,2年生の皆さんが受け取る通知票の裏は修了証書になっています。
 修了とは、あらかじめ定められている教育・訓練・研修などを完了し終えることで、それぞれの学年の学習内容を身につけたということです。3月の授業内容は、家庭学習プリントや次年度の授業で補習します。
   今年は新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、3月から臨時休業となり、突然皆さんに会えなくなりました。卒業式も中止となり、パンデミックといい、世界規模で起きており、世界中の多くの学校が休校になっています。
 今年度は、「カーレッジ新北中」を合言葉に「夢をかなえる北中」の実現に向け、取り組んできました。
 教室での勉強に加えて、生徒会活動や部活動、運動会、合唱コンクール等の行事、1年生はスキー教室、2年生は職場体験や東京文化調査、どれもしっかり取り組み、北中の伝統を引き継いでくれています。3年生は最後皆さんに会えませんでしたが、それぞれ、自分の進路実現を果たし卒業していきました。
 また、今年度は天皇陛下の即位により元号が平成から令和に代わり、時代の変化も大きく感じました。
 困難や変化が大きい世の中ですが、予想できないことに対応するには「社会の変化に主体的に対応する力」とか「出会ったことがない問題に、自ら考えて対応する力」が大切であるということを話してきましたが、こんな予想できないことが、今まであったでしょうか?
 今までも、地震や津波、台風や大雨洪水等の災害は、毎年のように日本のどこかで起きています。そのたびに経験したことのない災害で命を落とすということも聞きました。北中でも他人事でなく、被災した地域に募金して復興を願いました。
 日本は何度も災害にあいながら必ず人々の助け合いや、知恵で復興しています。新型コロナウィルスも、必ず世界の研究者が対応薬を開発すると思います。そんな時、力になるのは、学校で学んだ知識や知恵であり、思いやりの気持ちや、人々と協力できる人であり、心身ともに健康な人である場合が多いです。 北中での学校生活で、そんな力を身につけて、未来の日本や世界を支える人間になってほしいです。
 インドの偉人であるガンジーの名言に「明日死ぬと思って生きなさい、永遠に生きると思って学びなさい」という言葉があります。今やるべきことを先延ばしにしないで、日々一生懸命生きなさい。でも、人はそんなに強くないから一生懸命学んでも明日は忘れてしまうかもしれない。忘れたら思い出す、繰り返し何度も学ぶことが大切です。今回の新型コロナウィルスの対応を中学生で体験した皆さんは、一生忘れない、日頃学べないことを多く学ぶ機会になると思います。歴史の証人となって将来語り継ぐことになるかもしれません。
 最後に、明日からは春休みになります。休み中の北中生の合い言葉「ほしぶどう」です。奉仕、お手伝い、宿題、家庭学習、部活、読書、運動も含めて、新しいことに積極的に挑戦する北中生として大きく成長した2年生,3年生として二週間後に進級することを楽しみにしています。
           令和2年3月26日 三郷市立北中学校 校長 大塚正樹