校歌、すばらしかったです…。
式辞
朝の正門でのさわやかな挨拶に一日が始まり、立ち止まっての笑顔あふれる挨拶、「挨拶一番」、授業への真剣な構え、そして、今日が最後の授業、「授業一番」、大切に育てた花々、花を大切にできる人は人を大切にできる人、「花一番」、額に汗し、寒い日も懸命に取り組んだ無言での清掃、「清掃一番」、美しい響き、感動に涙した合唱、「歌声一番」の「5つの一番」に全力で取り組んだ3年生「ご卒業おめでとうございます。」
只今、152名の皆さんに3年間の努力の証である卒業証書を授与いたしました。
本日は、三郷市教育委員会委員長職務代理 有田るみ子様をはじめ、多くのご来賓並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、三郷市立北中学校第53回卒業証書授与式を挙行できますことに、厚く御礼申し上げます。
今、私の脳裏に浮かぶ数々の涙と笑顔。とりわけ、8月、群馬県富岡市で行われたハンドボール女子関東大会での1点の壁、10月、北中の力を示した市内小中陸上大会での24年ぶりの男女総合優勝と念願の入場行進賞、そして、合唱コンクール。曲目は「道、証、手紙、虹、あなたへ」。 皆さんの胸の奥深くから発せられた歌声に時を忘れました。最優秀賞の発表を待つまなざし、発表を聞いた学級の歓声。皆さんは、仲間と協力し、心一つに取り組むすばらしさを在校生に示しました。
卒業にあたり、現在公開中の映画「くちびるに歌を」の主題歌であり、3年3組が歌った「手紙~拝啓15の君へ」の詩の一部を贈ります。
拝啓 15のあなたに伝えたい事があるのです
荒れた青春の海は厳しいけれど
明日の岸辺へと 夢の舟よ進め
負けないで 泣かないで
自分を信じ歩けばいい
いつの時代も悲しみを避けては通れないけれど
笑顔を見せて 今を生きていこう
この曲は15歳の僕が「負けそうで、泣きそうで」と切実な気持ちを伝え、大人になった僕が「自分を信じ歩けばいい」と語りかけます。「今の自分、そして未来の自分を信じ、生きていくことで、幸せはつかめる」というメッセージが込められています。
卒業生の皆さん、人の自信と誇りと勇気は、努力と失敗を積み重ね、困難を乗り越えることにより得られます。南アフリカ共和国大統領であったネルソン・マンデラ氏は、「生きるうえで最も偉大な栄光は、決して転ばないことにあるのではない。転ぶたびに起き上がり続けることにある。.」と述べています。
また、昨年ノーベル物理学賞を受賞した中村修二教授は、「考える力、やり抜く力 私の方法」という著書に、実現可能性がゼロに近いと言われた青色LEDを実現させたのは、「必ずできる」と信じ考え抜き、成功まで実験をやり抜いたからと書いています。
21世紀を担う皆さんが、夢や希望の実現にひたむきに努力を続け、未来を切り拓くことを期待します。
在校生の皆さん、卒業生の良き伝統を受け継ぎ、さらに前進する北中学校を創り上げてほしいと思います。
保護者の皆様、お子様のご卒業、おめでとうございます。人生の中で、心身の変化が最も激しい多感な時期を過ごし、心も身体も成長し、今、学舎を巣立とうとしているお子様の姿を前に、感無量のことと存じます。また、これまでの本校への厚いご支援、ご協力に深く感謝申し上げます。
終わりに、152名の卒業生の皆さん、これからの生活においても、本校「5つの一番」を忘れずに、そしてかけがえのない命を大切に、一人一人が夢や希望に向かい大きく羽ばたくことを心より祈念し、式辞といたします。
平成27年3月14日
三郷市立北中学校長 一之瀬 一彦
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