(1) 難聴の児童には
お子さんのl聴力程度によって内容は変わりますが、主に次のようなことを行います。
・ 聴覚学習 補聴器を使って正しく音やことばを聞き分ける練習。
・ 発音学習 聞き手に分かりやすい発音を目指して、無理のない自然な発声の練習。
・ 言語指導 分かることば、自分で使える言葉を増やします。また、文章の読解力を高めます。
・ 適応指導 社会性の発達を促します。必要に応じて在籍学級訪問を行い、聞こえについての理解、
聞こえにくさやコミュニケーションの不便さなどを理解してもらいます。
(2) 発音の誤る児童には
・ 始めにお子さんの構音器官や発音の様子を調べます。「構音検査」といいます。
構音とは舌と唇を動かして音を作り出す働きのことです。
・ 正しい発音の仕方を、無理なく、子どもに分かりやすい方法で教えます。
・ 正しい発音を身につけるために、毎日家庭でできることを行っています。
そして、自分で発音の誤りに気づいて正しく言い直せ、会話でいつも正しく発音できるようになるまでを
目標にしています。
・ 指導期間は、子どもの状態によって異なりますが、早くて3ヶ月・6ヶ月です。1年くらいが多いです。
また、1年以上かかることもあります。
(3) 吃音の児童には
・ 子どもや保護者が何で困っているか話し合います。
・ 「吃音」の考え方の基本的なことを教えます。
・ 楽な話し方や本の読み方を練習します。
・ 子どもが自分に自信を持てるような活動をします。
・ 吃音の児童のグループ学習も行います。